作業系拡張機能

作業系拡張機能

1.し尿汲取り機能

EP3plus は、し尿汲取り業務を効率化し、正確な情報管理と作業の最適化を実現する
システムです。

【し尿マスター登録】

まず、し尿マスター登録機能についてです。この機能では、し尿便槽の設置先に関す
る基本情報を登録します。

基本情報:し尿便槽の設置住所、使用者名、便槽容量、汲取会社などの基本情報を
登録します。
送付先情報:し尿便槽の所有者情報を登録します。
汲取点検:定期的に実施される汲取り作業予定を登録します。
請求情報:商品の請求先変更や作業単価情報を登録します。

【一括汲取予定登録】

次に、一括汲取予定登録機能をご紹介します。この機能では、し尿汲取りマスターに
基づいて、当該月の汲取予定を一括で登録することができます。

特徴

汲取予定カレンダーから簡単に予定日を確認できます。
予定年月で絞り込み、一括登録を行います。
この機能により、月次の汲取り予定を迅速かつ効率的に設定できます。

【個別汲取予定登録】

続いて、個別汲取予定登録機能です。臨時汲取や新規設置先に対して個別に汲取予定
を登録することができます。

汲取予定カレンダーから予定日を確認できます。
新規・変更登録を選択し、検索ワードで対象顧客を検索します。
予定日や作業情報(受付日、作業依頼元、汲取会社、担当者、車両、作業時刻、
所要時間、電話確認、顧客確認など)を登録します。
これにより、臨時の対応もスムーズに行うことができます。

【汲取作業結果登録】

汲取作業結果登録機能では、現場で処理する汲取結果を事務所側から入力することが
できます。

登録内容

作業実施日、処分先、汲取会社名、担当者名、汲取作業部位、引抜き量、汚泥量、使
用車両、汲取汚泥量、搬出汚泥量、漲水種別、汲取点検結果、特記事項、水質検査年
月日などを登録します。
この機能により、現場での作業結果を迅速かつ正確に管理することができます。

【汲取実績一覧表】

汲取実績一覧表機能では、汲取作業の実績を表示し、汲取日や汲取員、汲取内容など
の情報を確認することができます。

操作方法

担当者、車種、号車、抽出年月で絞り込み、出力結果を表示します。
これにより、過去の作業実績を簡単に追跡し、分析することができます。

【汲取予定カレンダー】

最後に、汲取予定カレンダー機能です。この機能では、浄化槽の汲取予定をカレンダ
ー形式で表示し、視覚的に把握することができます。

特徴

表示月や担当者ごとの表示も選択できます。
この機能を使えば、汲取予定を一目で確認でき、計画を立てやすくなります。

まとめ

EP3plus システムのし尿汲取り業務機能を活用することで、計画・実行・結果の管理
を効率化し、正確な情報管理と作業の最適化を実現することができます。ご質問や詳
細な説明が必要な場合は、どうぞお気軽にお知らせください。

2.大型浄化槽点検機能

【点検項目の設定】

概要

HHC の浄化槽維持管理システム「EP3plus」では、大型浄化槽の点検項目を詳細に設定
することができます。設置先の特性や必要に応じて、カスタマイズされた点検項目を
設定し、適切な維持管理を実現します。

主な機能

基本的な点検項目: 電気設備、制御設備、ポンプ、洗浄・浄化設備などの状態を詳細
に記録。
設置先特性の考慮: 工場、病院、飲食店など、設置先の特性に応じて追加の点検項目
を設定可能。

【点検項目フォーマットの設計】

概要

固定フォーマット以外の大型浄化槽点検用紙や他業務の点検表紙を作成・管理するこ
とができます。これにより、柔軟かつ効率的な点検業務をサポートします。

主な機能

カスタムフォーマットの設計: 各設置先に合わせたフォーマットを作成可能。
点検項目の追加・削除: 必要に応じて点検項目のカスタマイズが容易に行える。

【点検結果の登録】

概要

点検結果をシステムに登録し、点検記録票に反映させることができます。これによ
り、点検結果の管理と報告が効率的に行えます。

主な機能

詳細な結果入力: 各点検項目に対して詳細な結果を入力。
異常箇所の報告: 異常が発見された場合、その箇所と対応策を記録・報告。
清掃・修理の必要性: 点検結果に基づいて、清掃や修理の必要性を判断し、管理者に
報告。

【点検記録票の印刷】

概要

点検結果を基にした点検記録票を印刷することができます。これにより、紙ベースの
記録保持が必要な場合でも対応可能です。

主な機能

記録票のカスタマイズ: 必要に応じて記録票の内容をカスタマイズして印刷。
報告用記録票: 点検結果を基にした詳細な報告用記録票を作成。

具体的な操作手順

1. 点検項目の設定

システムの「点検項目管理」から新規点検項目を追加します。
各設置先の特性に応じた項目を設定し、保存します。

2. 点検項目フォーマットの設計

「フォーマット設計」機能を利用して、カスタムフォーマットを作成します。
必要な点検項目を選択し、フォーマットを設計します。

3. 点検結果の登録

点検実施後、「点検結果登録」画面から結果を入力します。
各点検項目に対して詳細な結果を記録し、必要に応じて異常箇所を報告します。

4. 点検記録票の印刷

記録票の印刷画面から、必要なフォーマットを選択し、印刷します。
記録票を管理者に提出し、報告を完了します。

3.お知らせ発行機能概要

浄化槽維持管理システム「EP3plus」には、現場でさまざまな連絡文章を作成・発行で
きる「お知らせ発行機能」が備わっています。
この機能は、作業現場で迅速に必要な書類を発行し、さらに発行した書類の日付や内
容を記録・管理することで、効率的な業務運営をサポートします。

【機能の概要】

通知文の作成

行政からの通達文章(例:法定検査受検のお知らせ、定期清掃のお進め)

清掃関連の通知(例:清掃予定日の告知文、清掃作業に伴う作業場所確保のお願い)

請求関連の通知(例:未払い金の督促状、自動引落結果のお知らせ)

その他、導入先の企業に応じた自由なフォーマットでの通知文作成が可能。

【通知文の発行】

現場でモバイルデバイスを使用して、ECOMaster を通じて通知文を発行。
印刷可能な形式で通知文を現場で直接プリントアウト。

【日付や内容の記録】

発行履歴の管理・分析

【発行した通知文の履歴の一元管理】

過去のお知らせ履歴を簡単に参照でき、顧客対応や業務の効率化に寄与。
行政からの通達業務の発行回数、履歴、行政地区ごとの集計に対応。
発行履歴には、発行日や内容が含まれており、再発行も容易に可能。
抽出ワードとお知らせ書式、浄化槽コード番号と抽出期間を選択し、お知らせ発行履
歴を CSV ファイルへ出力可能。

【運用手順】

通知文の種類と内容の選択

必要な通知文の種類(行政通達、清掃通知、請求通知など)と内容を選択。
現場での通知文の発行
モバイルデバイスを使用して、選択した通知文を ECOMaster により現場で発行・
印刷。

発行された文章の管理・分析

発行履歴をシステムで管理し、発行日時や内容を記録。
発行履歴を参照・分析し、必要に応じて再発行やデータ出力を行う。

機能説明のポイント

利便性:現場で迅速に通知文を作成・発行できるため、顧客対応がスムーズ。
管理能力:発行履歴を一元管理し、いつどのような通知文を発行したかを正確に
把握。

分析機能:発行履歴を分析することで、行政指示や顧客対応の効率化が図れる。
このお知らせ発行機能により、HHC の浄化槽維持管理システム「EP3plus」は、よ
り効率的で組織的な運用を実現し、顧客満足度の向上に貢献します。

4.記録票カスタマイズ

浄化槽維持管理システム「EP3plus」は、環境省と公益財団法人「日本環境整備教育セ
ンター」が平成 16 年に提言した小型合併処理浄化槽の点検記録票に準拠しています。
また都道府県ごとに制定された浄化槽維持管理記録票にも対応するよう記録票の開発
を進めています。
点検記録票のカスタマイズ機能は導入先が個別に作成した記録票をシステム導入後も
利用したいというご要望に対応したものです。

【カスタマイズの手順】

➀ 現状分析と要件定義

  • 現行の記録票内容と業務フローを詳細に確認。
  • 法的要件や地域固有の要件を理解し、必要な項目を洗い出します。

② 法的要件と地域要件の確認

  • 環境省が定める必須項目を確認。
  • 各都道府県の追加要件を確認し、フォーマットに反映します。

③ カスタマイズの設計

  • 企業独自の記録票の要件を収集し、カスタマイズ設計を行います。
  • 項目の順序や配置を最適化し、入力のしやすさを考慮します。

④ システム設定と開発

  • HHC と協力し、システム設定や必要な開発を行います。
  • 必要に応じて、ハンディターミナルやプリンターなどの機器を準備します。

⑤ 情報移行

  • 既存データを新システムに移行。
  • データの整合性を確認し、必要な修正を実施します。

⑥ テストと調整

  • テスト環境でシステムを試し、実際の業務フローに適合しているか確認。
  • 必要な調整を行い、問題点を解決します。

⑦ トレーニング

  • 従業員に対するシステム使用方法や新しい業務フローのトレーニングを実施。
  • ユーザーマニュアルを作成し、サポート体制を整備します。

⑧ 本番導入

  • 実際の業務でシステムの利用を開始。
  • 初期段階でのサポートを強化し、スムーズな移行を支援します。

⑨ フォローアップとサポート

  • 導入後も継続的にシステムの使用状況を確認し、必要に応じて調整やサポートを提供。
  • ユーザーフィードバックを収集し、システムの改善を行います。

【カスタマイズのポイント】

  • 法律要件の遵守: 環境省が定める必須項目を確実に含める。
  • 地域固有の要件対応: 各都道府県の追加要件を確認し、フォーマットに反映。
  • 業務効率化: タブレットやハンディターミナルの入力に適したレイアウトを設計。
  • データ連携と分析機能の設計: 他のシステム機能(請求、未収金管理など)との連携を考慮。
  • 柔軟性の確保: さまざまな浄化槽の種類や業務内容に対応できるフォーマットを設計。
  • 印刷機能の実装: 現場での A4 サイズ印刷に対応したレイアウトを設計。
  • データ出力と加工機能の追加: Excel などでの加工を考慮したデータ出力形式を設計。
  • セキュリティ対策の実装: アクセス権の設定方法を具体化し、データの暗号化や定期的なバックアップ機能を追加。

【カスタマイズサンプル】

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