点検記録票カスタマイズ機能
HHCの浄化槽維持管理システム「EP3」は、環境省と公益財団法人「日本環境整備教育センター」が平成16年に提言した小型合併処理浄化槽の点検記録票に準拠しています。また都道府県ごとに制定された浄化槽維持管理記録票にも対応するよう記録票の開発を進めています。
点検記録票のカスタマイズ機能は導入先が個別に作成した記録票をシステム導入後も利用したいというご要望に対応したものです。
1. カスタマイズの手順
① 現状分析と要件定義
- 現行の記録票内容と業務フローを詳細に確認。
- 法的要件や地域固有の要件を理解し、必要な項目を洗い出します。
② 法的要件と地域要件の確認
- 環境省が定める必須項目を確認。
- 各都道府県の追加要件を確認し、フォーマットに反映します。
③ カスタマイズの設計
- 企業独自の記録票の要件を収集し、カスタマイズ設計を行います。
- 項目の順序や配置を最適化し、入力のしやすさを考慮します。
④ システム設定と開発
- HHCと協力し、システム設定や必要な開発を行います。
- 必要に応じて、ハンディターミナルやプリンターなどの機器を準備します。
⑤ 情報移行
- 既存データを新システムに移行。
- データの整合性を確認し、必要な修正を実施します。
⑥ テストと調整
- テスト環境でシステムを試し、実際の業務フローに適合しているか確認。
- 必要な調整を行い、問題点を解決します。
⑦ トレーニング
- 従業員に対するシステム使用方法や新しい業務フローのトレーニングを実施。
- ユーザーマニュアルを作成し、サポート体制を整備します。
⑧ 本番導入
- 実際の業務でシステムの利用を開始。
- 初期段階でのサポートを強化し、スムーズな移行を支援します。
⑨ フォローアップとサポート
- 導入後も継続的にシステムの使用状況を確認し、必要に応じて調整やサポートを提供。
- ユーザーフィードバックを収集し、システムの改善を行います。
2. カスタマイズのポイント
- 法律要件の遵守: 環境省が定める必須項目を確実に含める。
- 地域固有の要件対応: 各都道府県の追加要件を確認し、フォーマットに反映。
- 業務効率化: タブレットやハンディターミナルの入力に適したレイアウトを設計。
- データ連携と分析機能の設計: 他のシステム機能(請求、未収金管理など)との連携を考慮。
- 柔軟性の確保: さまざまな浄化槽の種類や業務内容に対応できるフォーマットを設計。
- 印刷機能の実装: 現場でのA4サイズ印刷に対応したレイアウトを設計。
- データ出力と加工機能の追加: Excelなどでの加工を考慮したデータ出力形式を設計。
- セキュリティ対策の実装: アクセス権の設定方法を具体化し、データの暗号化や定期的なバックアップ機能を追加。